いじわるなサンタさん




しばらくして、係の人がゲートを開けてくれた。


注意事項を丁寧に説明しているときも、あたしはドキドキしまくっていた。



「テンション上がりすぎ」

「あれ、それさっきも言わなかった?」

「言った」


和真に2回も同じ言葉を言われるほど、今のあたしはハイテンションらしい。


でもでもっ。

遊園地なんて、2年ぶりくらいだから、とっても楽しいんだもんっ。

これで気分が上がらない訳がない!




──カタカタカタカタ……


「やっほぉぉぉぉ!!」

「うるせぇー」


あまりの嬉しさに、思わず叫んでしまったあたしを、和真が耳を塞いで見ていた。


この緊張感がなんとも言えないっ!


いつ終わるの?いつ下りるの?っていうのがわからないところが、ジェットコースターのいいところだ。