「もうさ、来ちまったんだし、パーっとハジけようぜっ!」


満面の笑みで微笑む和真に、動揺してしまった。



「…ち」


あたしはまっすぐ和真を見れなくて、俯いて呟いた。


「え?」

「遊園地に…行きたい」


言った直後、遊園地という考えが子供っぽいことに気付いた。


しまった~。

ここは、カラオケとか言っておくべきだったかな。

でも、歌下手だしなぁ…。



「ぷっ。遊園地な!了解っ」


クシャッとハニかんで、伝票を手に取り、席を立った。

あたしも急いで着いて行った。


あ、お金出さないといけなかった。

和真の後姿を見て、カバンの中をあわてて探した。


あれ?

ん?

…ああっ!!



財布忘れたぁぁぁぁ!!!!泣