和真に本音を知られて、俯いていると、突然抱きしめられた。
「あっ、あのっ!和真っ!?ここ、家なんだけ…」
「黙れ」
あたしの肩に、顔をうずくめる和真。
高鳴る鼓動。熱い体温。
胸が、苦しいよ…。
「いや、だから…」
あたしが反抗しようとしたら、
「黙れって」
和真の左手があたしの後頭部に回り、唇が重なった。
あたしは目を見開いて、硬直した。
この前抱きしめられたときは、ちゃんと体がいうことを聞いてたのに。
今は、和真に抵抗することもできない。
体がいうことを聞かない。
ゆっくりと唇が離れて、あたしを見下ろす和真。
「もう、こういうことは、やめ………んっ」
精一杯のあたしの言葉も、
和真のキスによって遮られる。
今の状態を続けられると、あたしがもたない。
そんなあたしの願いは叶わず、甘いキスを何度も落としてくる。