とにもかくにも、あたしは一週間だけお試し期間として、和真と付き合うことになった。



「いってきまーす」


いつものように、家を出ると…

「おっす」


目の前には、マフラーをして、ポケットに手を突っ込んでいる和真。



「……え…!?」

「遅ぇよ」

「何…で?」

「一応、彼氏だし」



いや、そうじゃなくて…。

そうでもあるんだけどっ。


でも、何でっ?



「何で、あたしの家…知ってるの?」


こればかりは疑問だった。



「さぁな」

口角を上げて、不敵に笑った和真。