部隊が解散となり、自衛隊に残る者、戒のように辞める者、辞めて海外の傭兵部隊に入る者と、それぞれだ。

 彼と同じく、ハンタードッグになった者も多くはない。

 かつての仲間を戒は殺した事がある。

 そこにはもう、深い悲しみも情も、何も無かった。

 仲間にポイントを譲ることも出来た。

 だが、同じ部隊にいた仲間なら自分を殺してくれるかもしれない──そんな淡い期待を抱いたが、生き残ったのはいつも自分だった。

 その壮絶な闘いは、今でもハンタードッグの間で語りぐさとなっている。