『そんな。私たちも楽しかったです。 どうかまた明日も来てください。』 「えぇ。もちろん。会いに行くわ。」 ミラは立ち上がり噴水をあとにした。 ミラは適当に嘘をついて衛兵を騙し、 城内に入る。 「たしか…この角を曲がるはず。」 自分の勘を頼りに歩いていくミラ。 静かな城内に、 月明かりによって映し出されたミラの影と 足音だけが聞こえる。