「こちらがジゼル様とミラ様のお部屋でございます。
ルナさんのお部屋はこの部屋を出て角を曲がった手前にあります。」
コルベルは荷物を置き、
「何かご用があればなんなりとお申し立てください。」
と残して部屋を出て行った。
「ルナ、あなたも部屋に行ってきなさい?私は少し外を散歩してくるから。部屋でゆっくりしていて?」
ミラの言葉に隠された
『一人にさせて。』をルナは感じ取った。
「……はい。わかりました。失礼します。」
そう言ってルナは部屋を出た。
部屋にはベッドが1つしかない。
それとソファが2つ。


