「ルナ、理由を聞かなくていいの?」

「いいえ。今は聞かないだけです。聞いても答えられないのではないのですか?」

その言葉に頷くミラ。

「なら、聞かないのが1番です。無理に聞いても意味がありません。

なにより、私はミラ様をサポートするのが勤め。

それを優先させていただきます。

だから城で何か困ったことがあればなんなりと申してください。」

「ルナ…ありがとう。」

「いいえ。身寄りのない私を助けてくださったバーノン家への恩返しをしているだけです。」

『さてと…』

と言いながらルナはイスを引く。

「昼食の準備ができたのでどうぞお座りください。」

ルナの言葉に微笑み座るミラ。