「まず、花畑に置く花についてだけど、ミラはどうしたい?」 「私…ですか?」 「そう。」 ニッコリと微笑む王子。 「私は…決めたくありません。」 「はっ?」 「私が決めるのではなく、国の人が見たいと思う花を置きたいのです。」 私が勝手に決めた花を置いて花畑として作るのでわなく、 街の人々、国の人が見たいと思った花を聞いて、 その花で花畑を作りたい。 みんなが楽しめるようなものにしたい。 昨日、舞踏会から帰ったミラがベッドの上で考え出したことだった。