「どうぞ…。」 きっとアイツだわ。 深呼吸を1回するミラ。 「待たせてわるかったな。」 何やら手に紙をたくさん持っている。 計画の資料だと思うけれど。 「いいえ。大丈夫です。」 朝のことが蘇り怒りがじわじわとミラに寄せる。 「大丈夫だよミラ。話し合いは真面目にやるつもりだから。」 『ほら、座って?』とでもいうかのような目で見てくる王子。 本当に真面目にやってくれるのか不安に思いながら、 ミラは王子の向かい側に座った。