FLOWER PRINCESS



「まぁ!ホワイトレースフラワーだわ。」

花瓶に活けられていたのは、白く、小さな花をたくさん持つホワイトレースフラワーという花と、

赤のアイビーゼラニュームという花だった。

「待って…。この2つの花言葉って…。」



『感謝』と『婚礼の贈り物』。

そっと呟くミラ。

「まさか。そんなわけないわよね。たまたまよね。きっと。」

おおいに不安を抱きながら花を撫でるミラ。

コンコンコンッ

突然、ノックがする。