『ミラ様、こちらです。』 「ありがとう。」 『失礼します。』 一礼をして立ち去っていった男の人。 コンコンコンッ 「失礼します。」 ノックをしてミラが入ると、レシェ様が花を花瓶に活けているところだった。 「まぁ、ミラさん。急に呼び出してしまったりしてごめんなさいね。」 「いいえ。大丈夫です。」 「こちらにお座りになって?」 レシェ様はタオルで手を拭きながら、ソファに座った。 ミラは向かい側のソファに座るミラ。