FLOWER PRINCESS



街は、にぎやかだった。

『ミラ様、花畑の指揮官おめでとうございます。』

『ミラ様ならきっとステキなものが作れるでしょう。』

そんな声がたくさん聞こえる。

「ありがとうございます。完成した時にはどうか来てくださいね。」

カイラの家に着くと、カイラは外に出ていた。

「カイラっ!」

「ミラ!?どうしてここに?」

赤毛の髪にクリッとしたブルーの目、それがカイラ。

「カイラに会いたくなって会いに来たの。お邪魔だった?」

「ううん!邪魔なわけないじゃない!でも、少し待ってて?もうすぐ片付けるから。」

カイラは、野菜の入った箱を手に持ち、お店の奥へと入っていった。