ルナは、馬車のドアを閉め、 馬を動かし始めた。 馬車の中で揺れること10分。 「ミラ様、着きました。」 ルナがドアを開ける。 「ありがとう。」 「私は近くで待っていますね。」 「うん。じゃあ行って来るわ。」 「いってらっしゃいませ。」 ルナは、気の利く本当にいい子だ。 カイラと私を心置きなく、文句一つせずに2人きりにしてくれる。