FLOWER PRINCESS



「手を離して!私に関わらないで!」

思いっきり腕を振り、離させようとするけど敵わない。

「全く、活発なんだね。」

そんなことを言いながらミラに身体を壁にくっつける。

「ちょっ…何をするの!?」

「う~ん…なんだろうね?」

微笑む王子が怖い。

「な~んてね。もうしないさ。ミラ、キミが僕に振り向いてくれるまで。」

さっきの微笑とは何かが違う。

しかも、今なんて言った?

「はい?」

思わず聞き返してしまうミラ。