すると、お城の人らしき人が前にいた。 道を聞こうとその人に近づく。 「あの、すみません。王室の場所を…」 その言葉で口を閉じる。 私が話しかけてきたのは、 昨日の王子だったからだ。 「すみません。なんでもないです。」 ミラは、あわてて逃げようとした。 ギュッ 腕を掴まれる音がする。 「王室だろ?あそこの角をまだって右側にある。」 そう言うと王子は腕を離した。 ……? なんか昨日とはうってかわって素直で何もしてこない。