「どうしたの?」

「ミラ様、もうしわけございません!馬車に忘れ物をしてきてしまいました。取りに行ってくるので、先に行ってて下さい!」

ペコリとお辞儀をしてルナは走っていった。

「行ってて下さいってどこへ行けばいいのかしら…。」

そんな疑問を持ちながら、

城内を歩いた。

「とりあえず、王室にでもいけばいいかしら?」

ミラは、そう決心し、王室へと向かった。

でも、城内は広すぎて王室がどこにあるのかわからない。

「う~ん。昨日は案内があったからわかったけれど…。」

ミラは、とりあえず角を曲がった。