「あと、ジゼル様を捜してミラさんと一緒に涙を集めてもらうため。」
ジュリがつけたす。
「ジゼル殿と一緒だと?
私は聞いていないぞ。」
「えぇ。だって言ってませんもの。
森の精がジゼル様のことはミラさんだけに伝えてほしいと言っていたので。」
「…そうか。
なら、もう2人は揃った。
早く出発させようじゃないか。
ミラ殿、ビンを…」
ジェスの言葉にポーチからビンを取り出す。
「さぁ、それを開けて少量摘まみなさい。
ジゼル殿はミラさんに捕まって。
あぁ、馬の手綱も持って!」
あわただしくジェスが色々と言う。


