改めてレシェ様はステキな人だと思った。

ミラは、すべてのこと妃に話した。

勿論、抜け出そうとしていたのは伏せてだが。

「そう。まったくジゼルは…。」

呆れ顔で言うレシェ様。

「ミラさん。ごめんなさいね。夫も勝手に勘違いして、しまいには泣かせてしまって…。」

「そんな…。レシェ様が謝ることではございません。」

「私から、ジゼルにはキツく言っておきます。だからどうか、花畑の計画をはずれるなんてしないで?」

「勿論です。それとこれとは違うと思っています。花を愛しているのはどんなときも変わりません。」

ハッキリ言って、嘘だった。

レシェ様がその言葉を言ってくれるまで、

外されるのではないかとビクビクしていた。