「大丈夫。よければ少し話しましょう?」

「……はい。」

レシェ様の誘いを断ることなんてできない。

レシェ様は、近くにあった部屋に私を入れてくれた。

「ミラさん、単刀直入に聞きますが、ジゼルと何かあったのですか?」

本当のことを言ってもいいのだろうか?

仮にもレシェ様はこの国の妃。

ましてやあの王子の母親だ。

正直に言って爵位剥奪、なんてこともありうるかもしれない。

「レシェ様、大変無礼でございますが、どうか家族には…。私だけをどうか罰してください。」

「そんなことはしないわ。だから、ミラさん。言って?」

その言葉で安心するミラ。