ジゼルは、私のことを心配してくれているのだろうか。

「何、あんなやつのことを考えているのよ。」

ブンブンと首を振って考えないようにする。

けれども、忘れようとすればするほどジゼルのことが頭から離れない。

私のことを迎えに来てくれるのだろうか。

もし、こなかったら??

そんな不安が頭をよぎる。

「マイナスなことを考えてはだめよ!

ルナがいるのだから、

ルナがきっと言ってくれるはず。」

ミラは自分に言い聞かせて盆を持ち上げ、

部屋を出た。