「よくここまでこれましたね。

さぁ、中に入ってください。」

柔らかく微笑むおばあさん。

家の中は外と違って暖炉があり、温かかった。

「あなたのお話はよく花から聞いています。

いつも世話をしてくれてありがとうございます。」

「そんな…
私はただ、花が好きなんです。」

「花たちが言っている通りの子ですね。

さぁ、ゆっくり話をしている暇などありません。
今からミラ様をイストレラまでお送りします。」

「えっ…。」

お送りするって…どういう意味?
ここからの距離ははるかに遠いはず。