「痛みが和らいだわ…。

ありがとう。」

『ミラ様、頑張ってください。
いつでも私たち花はミラ様の味方ですから。』

ミラは手を振り前へと進み始めた。

花が言った通り、少し歩くと小さな家があった。

トントンッ

軽くノックすると中から小さなおばあさんが出てきた。

「あの、夜遅くに申し訳ございません。

イストレラに行きたいのですが、道がわからなくて…
よければ教えていただきませんか?」

「ミラ・バーノンだね?」

「はい。そうです。」

いきなり名前を呼ばれて驚くミラ。