『……ミラ様、ミラ様っ!!』

ふいに声が聞こえる。

「誰っ!?」

警戒するミラ。

『ミラ様、ご安心ください。

下をどうか見てください。』

言われたとおりに下を向くとたくさんの花が咲いていた。

『ミラ様…

ミラ様のことは風の噂でよく聞いております。』

『ミラ様、イストレラに向かうのですよね?』

「えぇ、そうよ。

でも、ここはポートじゃない。

どうやって行けばいいのかわからないわ…。」