「ありがとう。 コルベルさん、悪いのだけれどここで待っていていただけるかしら? いつもカイラに会うときはルナにもここで待ってもらうように言っているの。」 ミラがそう言うと、 「わかりました。 ですが、くれぐれもジゼル様との仲は言わないでくださいね。 王が戻ってきてからの公表なので…。」 真剣な眼差しで言うジゼル。 「わかっているわ。 では、いってきます。」 「いってらっしゃいません。」 手を振りながら人ごみの中に消えていくミラ。