ミラは目に涙を溜めて走り出す。 そして大好きな、母の胸に飛び込んだ。 「お母さん、お母さん…。」 『ミラ…。』 ミラが幼かった時と容姿が変わらない美しい母。 ミラをしっかりと抱きしめてくれる。 『ミラ、あの時はいなくなって本当に辛かったでしょう。 本当にごめんなさい。ミラが今、幸せそうでよかったわ。』 「ううん。お母さんは悪くないわ。 それに、…があの時傍にいてくれたから。」 ミラは母に微笑む。