「本当にごめんなさいね。 コルベルさん、いきなりだけど私の指示に従って馬車を進めて欲しいの。」 「わかりました。では、どうぞお乗りください。」 コルベルが馬車のドアを開ける。 ミラが乗り込んでしばらくした後、 馬車は動き出す。 「ミラ様、どこに向かえばよろしいですか?」 コルベルが馬を指示しながら話しかける。 「広場にいってください。」 「かしこまりました。」 コルベルはそう言うと、馬のスピードを速めた。 そのスピードのおかげの揺れで、 ミラはウトウトと目を瞑った。