FLOWER PRINCESS



『わかりました。

ミラ様は早く馬車の元へ行ってください。

街に行かれるのですよね?』

『どうか楽しんできてくださいね。』

「えぇ。ありがとうございます。

お仕事頑張ってくださいね。」

ミラは一礼して馬車の元へ走って行った。

コルベルさんを待たせてしまっているわ…。

「コルベルさんっ!長い時間待たせてしまってすみません。」

謝るミラに嫌な顔一つせずに微笑む。

「そんな。きっとミラ様に大切な用事があったからだと思いますし、

私は馬と仲良くできたので大丈夫です。

ですから、ミラ様、そんな謝らないでくださいっ!!!」

最後の方の言葉を言いながら少し焦るコルベル。