◆◆ 朝食も食べ終え、今は2人で馬車まで向かっている。 噴水の前まで行くと、 『ミラ様っ!』と声がした。 「コルベルさん、先に行っててもらえないかしら?」 「……わかりました。」 コルベルは理由を聞かずに歩いていった。 『ミラ様、助けてください。』 コルベルがいなくなってから聞こえたバラの第一声。 「どういう意味?」 ミラが尋ねる。