「ミラ、今日は街に行けば?

俺とミラが結婚するっていうの、

城内の人間しか知らないし。

国王たちが戻ってきてから公表するんだってみんなにはそうやって言っといてるから。」

「……そうなの?わざわざありがとう。

お言葉に甘えて街に行くわ。」

微笑むミラに頬を赤く染めるジゼル。

「でも、もしものことも考えて、

ミラの執事のルナとコルベルを今日は交換させるから。」

「……交換??」

「そっ。コルベルはミラの今日だけ執事。

ルナは俺の今日だけ執事。

大丈夫だよ。

キミのルナにはあんまし仕事させずにするから。」