それでも、そのドキドキは一向に収まらなかった。

「ミラ、ここに博物館を建てるんだよ。」

ジゼルに案内されてきたのは、

1番高い丘。

昼食をした場所よりも見晴らしがいい。

「ここまでの道に、

花をたくさん植えるんだよ。」

「そうなんだ…。」

改めて実感する期待と嬉しさ。

早く、花を見たい。

花を見て幸せそうに笑う人を見たい。

そうミラは思った。