「ミラ、案内するから歩こう?」

「えぇ…。」

ミラが立ち上がろうとすると、

ジゼルが手を差し出す。

「あ、ありがとう。」

「別に?」

どくん、どくん

ジゼルの笑顔に顔が赤くなるのを必死で耐える。

ダメよ、ミラ。

なんでそんなことを意識するの?

まだ会って3日目よ…。

それに、散々嫌なことされてきたじゃない。