……なんなの、この気持ち。 なんかむしゃくしゃするわ。 「ねぇ…変なこと聞いていい?」 「何?」 「なぜ、私なの?」 「なぜって何が?」 「とぼけなくていいわ。 何で私を妃にしようとするの?」 ジゼルは深呼吸を1回して、 「ミラを愛しているから。 誰よりも、ずっと前から。」 寂しそうに、 意味深いように言う。