FLOWER PRINCESS



「まぁ、そういうことかな。

でも、きっとミラは喜ぶと思うから。」

ジゼルは言いながらさっさと白馬を連れてくる。

「さぁ乗って?」

えっ、2人で乗るの?

私、1人で乗れるのだけれど…。

「早く、ミラ。」

ジゼルがせかすのでしょうがなく乗ることにした。

後ろに感じるジゼルの気配。

後ろから綱を持つために伸ばされる腕。

その腕が少しだけミラの身体に当たる。

あぁもう。

何を意識しているの?

私のバカっ!