FLOWER PRINCESS



「ミラ、ちょっとついてきて…。」

そう言いながらミラの手を優しく握るジゼル。

ついてきてって、モロ連れてかれているじゃないの。

ジゼルが向かった先はダイニングルームではなく、

馬小屋だった。

馬小屋と言っても、白い壁のキレイな建物。

「ジゼル、どこに行くの?」

「う~ん。内緒。着いてからのお楽しみね。」

「でも、ランチがあるわ!」

ミラのお腹は本当に空いていた。

「すぐに着くからそこで食べるし、大丈夫。」

「そこで食べるって…ルナと私を騙したの!?」