FLOWER PRINCESS



『ミラ様っ!』

ふと、今まで聞こえた声とは違う、

まだ幼い声が聞こえる。

『ミラ様、私を植えてくれてどうもありがとうございました。

本当に嬉しいです。』

「そう、よかったわ。

こちらこそ、花が咲いてくれて嬉しいわ。」

「ミラ様?」

不思議そうに見つめるルナ。

「ごめんなさい。

何でもないわ。ただの独り言よ。」

ごまかすミラ。