「おっはよー」

いつものようにクラスのみんなにあいさつすると…

「――…」

誰も返事をしてくれない。あたしは何が起きているのか分からなかった。

昨日はリーダー格の陽菜とも普通だったし…

美郷ともたくさん話したし…

桃とだって、恋ばなとかしてたし…

あたしの頭の中は?でいっぱいだった。
重い石で殴られたような感じだった。

美郷が登校してきた。

あたしは美郷に近寄った。何事もなかったのように…
「美郷っおはよう!」

「あっ!おはよう。」

この時、あたしは真の怖さを知らなかった。

「美郷、あのさ…
うちなんかシカトされるんだよね。
美郷はうちのこと、どう思ってるー??」

「別に普通だよ?!」

あなたは普通だよって言ったよね…
あなたの言葉がどれだけ傷ついたのだろうか。

陽菜と桃が登校してきた。
美郷が一目散に、陽菜と桃のところに駆け寄った。

「おはよう」

「おーっ美郷おはよう」
陽菜が言う。

「おはようー美郷っ」
桃が笑ってそう言った。

あたしも駆け寄ろうとした時…

「美郷っ桃っ!!
トイレ行こうよ」

3人はすぐにトイレに行ってしまった。
あたしの存在を消しているかのように…