は、恥ずかしい…。
ここに春子がいなくてよかった。
春子には、こんな姿見られたくない。
「ふふっ。何してんの。」
ふっと見せた笑顔。
暗闇の中でも、とても可愛らく見えた。
「いや。あの、びっくりして…。」
「名前は?」
「え?」
「あんたの名前。」
「き、京汰。」
「あたし、羽美。羽に美しいって書くの。」
「う、羽美…。」
「うん。京汰、送ってよ。あたしB町に行きたいの。」
「お、おう。」
妙にドキドキした。
浮気してるつもりなんてないし、するつもりもない。
でも、どうしても心臓は鳴り止まなかった。

