愛は過ち

【京汰】

その場を離れようとした時、スーツをぎゅっと掴まれた。




振り返ると女の子がうつむいていた。


「え?何?どしたの。まさか、惚れた?」
少し冗談をまぜた。


「ち、違うもん!ただ…。」


なぜかその姿はとても可愛らしく見えた。


「帰り道…わかんなくて。」



どくん…
心臓が激しく動いた気がした。



「ねってば!」
その子は俺の顔を覗いてきた。



「わわっ!」

ドシーン
俺は驚いて足が足につまずき、派手に転んだ。