愛は過ち

「何?」


「絆創膏。ケガしてるみたいだし。」


「いらない。」


「今時の子はそうやって親切をすぐに断る!いけないとこだぞ。ほら、ハンカチも。」


男は口を尖らせ、先生みたいに言った。


「先生みたい。うざい。」ぼそっと言った。


「まぢっ!?俺、先生に憧れてんだよね〜。ま、ただのサラリーマンだけどさ。」


「嫌味なんだけど。」
こいつまぢ調子くるう。

「俺は大人だからな。子供の嫌味も広い心で聞いてやろう!」
男は手を広げて言った。


本物のバカ?


でも…


「ぷっ。」
不思議と笑いがこぼれた。