「で、みーちゃんはオレと何がしたかったんだっけ?」 『へっ?』 抱きしめた体制のまま、尋ねる。 「ほら、前にオレに好きだって言った日。本当はオレと……」 『……あっ』 本当に、おバカなみーちゃんだ。 自分の言ったことを忘れかけていたらしい。 『未来、ゆー君とね、手を繋いだり、ぎゅーってしたり、一緒にご飯食べたりしたかったの』 「ふぅーん……」 オレは抱き締めていた体を一度、離し、カノジョの手をそっと握る。