「え……。オレ、そんなに怒ってた?」

壱に聞き返す。


だって、自覚がないものは仕方ない。



『うん。かなりねー。

女の子たちを睨む目とかヤバいくらい怖かったから!はははっ』



「そんなつもりはなかったんだけど…。なんか許せなくて。

チビとかバカとか、ただの悪口だろ?」



「まっ、未来ちゃんにはちゃんとフォローしとけよ?

絶対自分がウザがられたって勘違いしてると思うし」



『大丈夫だと思うよ。

あの子は、自分で言ってるだけあってバカだからさ。

オレが言ったことなんか明日になったら全部忘れてるよ』