「…さて、と。男どもはどこに行ったかな~…?」
棗は額に手をかざし、人の溢れるビーチをぐるりと見渡した。
「……ハル…。」
時春の姿が見えないと雪兎はいつも不安になってしまう。
なので、雪兎も必死で辺りをキョロキョロと見渡した。
――――その時
「「「キャーーッ!!」」」
「………!?」
なんだか向こうが騒がしい…。
「ちょーイケメン!」
とか
「芸能人!?モデルとか!?」
…なんて女の子達の興奮気味の騒ぎ声があちこちからあがっているのだ。
「「………。」」
雪兎は棗と顔を見合わせ、これはもしやと、騒ぎの起こっている方に向かった。


