時春の顔に自嘲的な笑みが浮かんだ。 自分で自分が恐ろしい。 なんなんだ?…この狂愛じみた感情……。 ごめんな、雪兎。 それでもおまえを手離したくない。 それこそ死んでも愛すから… 俺は、おまえしかいらないんだ。 そうして今日も、 愛しい少女の部屋をノックする。 ――――コンコン… 「うさ…起きろ。学校行くぞ?」 甘い甘い声で……。 神様…。 俺に、全部まるごと……雪兎をください。