(俺って虚しい…。) その気持ちは、昼休み 彼女に逢いに行った藤間時春の後にこっそり着いていったら…更に強くなった。 小さなお人形さんの顔が、男を見つけると安心しきった溢れんばかりの笑顔になった。 見つめる藤間の眼差しはこっちが恥ずかしくなるくらい情熱的でとろけそうな顔だった。 羨ましいんだ…俺は… 何であの男に興味を持ったのか… 自分にはない本気の気持ちを相手に与え、貰う男が ――――羨ましかったから。