沸き上がったのは ――――欲望 幼げに見える少女の危うげな表情は 恐ろしいほど 彼の可虐心をそそった。 雪兎が欲しい…… 綺麗で真っ白なこの大切な女の子を手に入れたい―― 「………っ。」 思わず自分のそんな浅ましさに震えがきた。 もちろん時春に雪兎が泣いて嫌がるようなことを実行する気は更々ないが…… でも、気付いてしまった。 自分はそれほどまでに雪兎が……欲しいのだ。