子うさぎのお世話

「………あいつら次に来たらもう容赦しねぇ…」


悪魔はイライラしながらそう小さくつぶやいた。


そんな事はつゆほども気付かない雪兎は時春の手を引きながらウキウキしながら歩いている。


「あのね~、帰ったらハルにいいものあげるねっ」


にこにこご機嫌な雪兎を見て、時春の心も暖かな気持ちになる。


愛しい愛しい雪兎にならば時春はいくらだって甘く優しくなれるのだ。


「楽しみにしてる……」

時春は雪兎の頭をなでながら優しく微笑んだ。