そう言えばこの母はどうしてハルが帰って来てたのをしっていたのだ…? 自分は時春と一緒に帰るとは連絡しなかったはずなのに… 「あの、ママ…!」 「さぁ!いつまでも玄関に突っ立ってないで、中に入りなさい。 いやだ、雪兎ったら顔にリボン張り付けちゃって!」 「………。」 誰のせいでしょーか…? 「10年ぶりだけど…、茉百合さん相変わらずだな…。」 一人でさっさと部屋に入っている茉百合の後ろ姿を眺めながら、時春がポツリと呟いた。