「ねぇねぇ
そういえば、どうして
“綾君”って呼ばれたくないの?」
私は、
りんごジュースの
ストローをくわえながら聞いた。
「…汚い。
ストロー離してしゃべって。」
綾君は相変わらず、
きれいなしぐさでエスプレッソを飲む。
「うぐっ(汗)
で、で、で、なんで!?」
クリスマスの日から
綾君は、
たまーにだけどちゃんと
“好き”
って伝えてくれることが増えた。
そのたびに私はウルウル
なっちゃうんだけどね(笑)
「…だって女っぽいじゃねぇかよ」
「へ?」
「綾って…
なんか、女っぽいじゃん…」
照れたように
プイッと横を向く綾君。
な、なんか…
綾君、可愛いいいいい!(笑)
私は、どんな綾君だって
「大好きだよ!」
【完】