「…ひっ…っく…あ、や君…」




多分、私も顔が真っ赤だと思う…



でも、綾君が抱きしめて

くれるんなんて…

きっと、

もうしばらくない気がするから…

私もできるだけ綾君を

“ギュッ”と抱きしめ返した。




「…ありがとう」



耳元でささやかれる

綾君の声が妙に色っぽい…//




「わ、わたしこそ…っ

あ、ありがとうっだよぉ~…っ」



号泣しながらそう言う私は、

きっとはたから見たら

変な子なのかもしれないけど…



「…ははっ」



綾君が

隣で笑ってくれてるなら

私は、それだけでいいんだ……